質問力の高い人になりたいな。
仕事でもプライベートでもなかなか人と近しくなれない・・・
質問はしてみるけど、なんか話も盛り上がらないし。
相手の心を開く質問のコツとか知りたいなぁ・・・
こんな要望に応える記事です。
人と会話をする際、相手に「質問」をしていますか?
初対面の人だったり、職場の取引先の人であったり・・・どのような相手であってもコミュニケーションは取りますよね。
コミュニケーション能力の高い人は、会話のとっかかりとして上手に「質問」をします。
質問の内容によって、相手はスムーズに自己開示をしたり、いつの間にか会話も弾んだりしていくんですね。
そういった意味では「コミュニケーション能力=質問力」といえます。
「質問力」を高めれば、スムーズに相手も心を開いて会話も弾みますが、実際は会話の糸口がわからずなかなか人と近しくなれないという人は非常に多いです。
はじめましてoni(おに)と申します。
コミュニケーションの悩みを解決できるコンテンツを運営してます。
僕の簡単な経歴は以下のとおり。
- 接客業(ホテル・販売など)の社員経験24年
- 店長及び関東エリアチーフの経験あり
- 新人教育も担当
※詳しいプロフィールはこちら。
結論、質問力を高めれば、相手の心を開きやすくなり、コミュニケーションが円滑になります!
本記事では、質問力の高い人が意識している人の心を開くコツを解説します。
質問力が高くなれば、会話の切り出しがスムーズになったり、相手が話しやすい流れを作ることができます。
とくにビジネスシーンであれば、疑問点や不明点を質問力で的確に解消して、生産性を高めることもできるでしょう。
「質問力」は相手との相互理解を深めたり、信頼関係も築くことができるので非常に有益な能力なんです。
なかなか人と近しくなれない方、仕事でも生産性を上げたい方はぜひ、最後まで本記事をお読みください!
24年以上の接客業務を通して、たくさんの人と接してきた僕の記事ですので、多少は信ぴょう性はあるかと。
質問力の高い人がやっている相手の心を開くコツ5選
質問力の高い人は、いったいどのような方法で「相手の心を開いて」いるのでしょうか。
ひとつずつ解説しますね。
クローズドクエスチョン・オープンクエスチョンを使う
質問力の高い人は、「クローズドクエスチョン・オープンクエスチョン」を使って相手に質問します。
話のとっかかりとして「はい」「いいえ」で答えれらる「クローズドクエスチョン」から入り、「はい」「いいえ」で答えられない「オープンクエスチョン」で話を広げていくのがいいでしょう。
流れとしては、
- 「明日は仕事ですか?」・・・・「はい」「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョン
- 「明日は仕事で何をするのですか?」・・・・「はい」「いいえ」で答えられないオープンクエスチョン
たとえば以下のような感じ。
仕事はだいぶ慣れたかい?(クローズドクエスチョン)
はい、だいぶ慣れてきました!
先輩の指導はどう?(オープンクエスチョン)
厳しいですが、すごく丁寧に教えてくださいます!
なるほどね。どういったところが厳しく感じるの?(オープンクエスチョン)
このように、はじめはクローズドクエスチョンで簡単に相手が返事できる質問から入っていきます。
相手の緊張をほぐしたり、場の雰囲気が和んできたら、徐々に「オープンクエスチョン」で話を広げていくという感じですね。
ただしクローズドクエスチョンばかりだと、相手は質問攻めのようになり、会話が窮屈になります。かといって反対にオープンクエスチョンばかりになると、相手はどう答えて良いのかわからず、困惑します。
あくまでクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを適度におり混ぜて「質問」していくのがいいでしょう!
5W1Hをからめて会話を進める
「クローズドクエスチョン・オープンクエスチョン」で会話のとっかかりを掴んだら、その内容に5W1Hをからめて話を進めていくと会話が盛り上がりやすいです。
前述した新人社員との会話の場合であれば、
このように「5W1H」を意識して会話を進めていければ、相手もスムーズに自分の気持ちや状態を話しやすくなりますよ。
「クローズドクエスチョン・オープンクエスチョン」➡︎「5W1H」の流れが進めやすいです。
5W1Hはやり過ぎてしまうと、相手を追い詰めてしまったり、嫌味に聞こえてしまうこともあるので、質問の流れ次第です。
クッション言葉を使う
クッション言葉はビジネスシーンで人に何かを質問するときには、絶対に必要なものです。
なぜなら上司や忙しい人に質問する時などは、いきなり伝えてしまうと、「非常識で不愉快」な印象を与えるから。
たとえば、上司に何か質問する場合に、
課長、お忙しいところ大変申し訳ございませんが、〇〇について伺いたいのですが・・・
このように「お忙しいところ大変申し訳ございませんが」というのがクッション言葉になっています。
クッション言葉は、本題を伝える前に相手を気遣う気持ちや敬意を示すニュアンスを添える効果があるんです。
これによって、相手も気持ちよく応えてくれ、コミュニケーションがスムーズにいくんですね。
「私が」を主語にして質問する
相手を傷つけてしまったり、不愉快にさせるような言いにくいことを和らげるために、主語を「私」にして質問する。
たとえば、同僚が企画書提出に間に合いそうにない場合、
〇〇さん、他のことで手が回ってなくて、企画書間に合わないでしょ!?
このように、単刀直入に言ってしまったらどうでしょうか?相手はかなりカチンとくるのではないでしょうか?
しかし、主語を「私」にして、同様の質問をした場合、
〇〇さん、余計なお世話かもしれないけど・・・・かなり他の仕事も抱えているよね?
私には企画書の提出が間に合うのか心配なんだけど、どう?
このように「私は・・・・と思う」という「私が」を主語にすると、感情的にならず、相手のことも批判せずに気遣った物言いで質問ができますよね。
同じ質問でも「私は」を主語にすることで、相手を傷つけないように伝えることができるんですね。
ただし、感情的に言ってはNG。質問は冷静に落ち着いてしましょう!
共感しながら質問する
会話の中で「共感しながら質問」することで、相手に「あなたをもっと知りたい」という気持ちを示し、心を開く効果もあります。
たとえば、
昨日の商談、緊張し過ぎて全然提案できなかったんだよな・・・・
いや、君の立場だったら僕でも緊張するよ。でも、まだ商談はまとまってないんだよね?
そうなんだ。また明日先方に伺って、続きを詰めようと思うよ。
そうなんだね。でもこの商談は君の責任が大きいから、大変だよね。体調は大丈夫?
このように、相手の立場をおもいやり、「相手の話の枠組みの中で共感しながら質問していく」ことで、相手に親近感を与え、
徐々に心を開いてくれるようになるんです。
※相手の心を開いて、コミュニケーションを円滑にする方法について書いている記事を以下にまとめましたので、詳しく知りたい方はご覧ください!
質問力を上げるメリット
質問力を上げるメリットは以下の3つ。
ひとつずつ解説しますね。
相互理解が深まる
質問力が高くなれば、相手はいろいろと話をしてくれるようになるので、相互理解が深まります。
質問で話を引き出せるため、相手の考え方や価値観を知ることができて、心の距離がグッと近くなります。
お互いの相互理解が深まれば、安心感も生まれ信頼できる関係へと変わっていきます。
とくに相互理解が深まることは、ビジネスシーンにおいても重要です。
一緒に働く人の「考え方ややり方の特徴」がしっかりと理解できていれば、
- 意思疎通のできるメンバーで働くのでストレスも少なくなり、モチベーションが上がる
- コミュニケーションが円滑になり、生産性も上がる
上記のような効果が得られます。
スムーズに問題を発見し解決できる
質問力が高くなれば、過去にインプットした情報を整理したり目的を明確にすることができるため、何か不具合があったときには
その問題を素早く発見できます。
また質問力が高い人は、問題に対処するためのより有益な情報を聞き出すことができるため、問題の解決が早くなります。
質問力は仕事でミスや不具合があったときに、客観的に問題を把握して、それに必要な「情報を取捨選択」できる能力なんですね。
質問力が高くなれば、問題解決に必要な知識や情報を的確に判断できて、しかるべき相手から有益な情報が引き出せるんです。
相手から多くの情報が得られる
質問力が高くなれば、当然「より有益な情報が得られる」ようになります。
これは相手との対話の中で、自分の質問によって「相手が気づいていないメリット・デメリットを気づかせる」ことができるから。
つまり自分の質問から、より相手の興味や関心を高めて、相手の欲求や価値観といったコアな部分を引き出すことができるんですね。
優秀な営業マンやセールスマンが、不況でも不思議と売り上げを作れるのは、質問力が高いからなんです。
質問をするときの注意点
質問をする時の注意点は以下の3つ。
- いい質問と悪い質問を知る
- 踏み込んだ質問はしない
- 質問の目的を考える
ひとつずつ解説しますね。
いい質問と悪い質問を知る
質問力を高めたいからといって、何でもかんでも質問すればいいわけではあリません。
反対に質問することで、相手からひんしゅくを買ってしまう場合もあります。
そのためには事前に「いい質問」と「悪い質問」を知っておくことが重要です。
いい質問は、相手と共感できたり、距離を縮めるような質問です。お互いが楽しく会話ができたり、信頼関係を築くことができます。
ビジネスシーンでは、成長を促したり、新しい気づきを与えたりします。
たとえば、
A社との商談うまくいってよかったな!何がよかったと思う?
はい今回はA社のイベントに関する数字を細かく分析したので、
それが説得力があったのかとおもいます!
そうか、じゃあ今回の商談は君にとっては満点かい?
いえ、商談してわかりましたが、A社にはイベントの数字以外にも、
もっと具体的な集客率も出せばよかったと思います!
このように、質問することで「相手のモチベーションを上げたり」、「ポジティブな反省を促す」ことができます。
反対に悪い質問とは、事前に知っておくべき情報や相手のプライベートに突っ込んだ質問です。
では、何か質問はありませんか?
御社のメイン事業はなんでしょうか?
・・・・・(おいおい、商談相手の事業くらい事前に調べとけよ)
このように、質問によっては相手を侮辱したり、軽んじた印象を与えてしまいます。
「いい質問」「悪い質問」をあらかじめ知っておくことが重要です。
踏み込んだ質問はしない
関係性ができあがるまでは、あまり「踏み込んだ質問」はしないようにしましょう。
踏み込んだ質問とは、
- 容姿(身長・体型・年齢)
- 男女関係に関すること
- 住まいや子供のこと
- 政治・宗教のこと
質問するときは、上記だけは気をつけましょう。
たとえば、背の高い女性に対して、
背がスラッとしてお高いですね!身長は何センチあるんですか?
このように質問してしまうと、デリカシーのない人だと思われてしまいます。自分は良かれと思ったとしても、
「身長が高い」ことが女性にとって必ずしも「いいこと」とは限りません。高身長にコンプレックスを持っている女性もいます。
また、政治や宗教に関する質問は特に注意が必要です。人それぞれ信じるものや価値観があります。それらが最も色濃く出てしまうのが、政治や宗教なんです。
場合によっては大きなトラブルに発展する場合もあるので、タブーとして「質問リスト」から外したほうがいいでしょう。
質問の目的を考える
これは前述した2つの注意点に繋がりますが、「質問の目的を考える」ことです。
質問をするときには、「なぜ自分はこの質問をしたいんだろう」ということを頭で整理しておいてください。
質問の目的を考えず「ただ間を埋めるために」質問をしてしまうと、うっかり「踏み込んだ質問」や事前に調べておくような
「悪い質問」をしてしまう可能性があります。
まとめ【質問力とは、相手の立場に立つこと!】
本記事では質問力の高い人がやっている相手の心を開く方法を解説しました。
前提として質問力とは、「相手の立場に立つこと」なんです。
なぜなら、相手が「どんな質問をしたら喜ぶだろう・楽しいと感じるだろう」と考えて質問するからこそ、
相手は「心を開く」わけです。
相手と信頼関係を築いたり、慕われたりする理由は相手の立場に立って質問できるからなんですね。
以下を実践して、ぜひ質問力の高い人になりましょう!
質問力を高めることは人間力を高めること。
仕事でもプライベートでも「私はあなたのことをもっと知りたいです」という姿勢で、「有意義な質問」をできるように頑張りましょう!
この記事が皆様の参考になれば幸いです!