職場の同僚が仕事で失敗して、めちゃくちゃ落ち込んでひどい状態になってる。
いろいろ励ましの言葉をかけたんだけど、いまいち・・・
なにか他にいい励まし方とかないかなぁ。
こういった悩みに応える記事です。
「仕事」「恋愛」「病気」など・・・・・
落ち込んだ相手を元気付けたくても、どう励ましたらいいのかわからない時ってありますよね?
相手の落ち込み度合いや、状況によって効果的な「言葉」を伝えられればいいのですが、
いざってときに限って、気の利いた言葉が出てこないと悩む人が非常に多いです。
はじめましてoni(おに)と申します。
コミュニケーションの悩みを解決できるコンテンツを運営してます。
僕の簡単な経歴は以下のとおり。
- 接客業(ホテル・販売など)の社員経験24年
- 店長及び関東エリアチーフの経験あり
- 新人教育も担当
※詳しいプロフィールはこちら。
結論、深く落ち込んだ人に励ましの言葉は不要です!ただそばにいて寄り添ってあげて!
元気がない、悲しんでいる、泣いているなど、相手を「励ましたい」シチュエーションはさまざまです。
けれど、そのシチュエーションごとに効果的な「励まし言葉」を選択するのはむずかしいですよね。
この記事を読めば、深く落ち込んだ人には励ましが不要な理由がわかります。
また励ます場合のアプローチ方法も解説してますので、同僚・友人・恋人を励まして元気付けたい方は、ぜひ本記事を最後までお読みください!
24年以上の接客業務を通して、たくさんの人と接してきた僕の記事ですので、多少は信ぴょう性はあるかと。
深く落ち込んだ人に励ましの言葉が不要な3つの理由
基本的には落ち込んだり、悩んだり、悲しいでいる人に「励ましの言葉」を伝えることはとっても大切です!
あなたの励ましの一言で気分が晴れたり、救われたりする人はいますので。
ただし、「深く」落ち込んでいる人には、「励ましの言葉」はあまり言わないでおきましょう。
深く落ち込んだ人に励ましの言葉が不要な理由は以下の3つ。
- 深く落ち込んだ人に「励ましの言葉」は逆に傷つける可能性がある
- 深く落ち込んだ人は心に「励ましの言葉」を受け入れる余地はない
- 深く落ち込んだ人は「言葉」ではなく、「存在」に癒される
以下ひとつずつ解説しますね。
深く落ち込んだ人に「励ましの言葉」は逆に傷つける可能性がある
深く落ち込んでいる人に「励ましの言葉」は逆に傷つけてしまう可能性があります。
「感情」「表情」「態度」などで落ち込みの様子はわかりますが、相手の「落ち込み度合い」は100%はわからないですよね?
相手の落ち込みや、落胆、失望が深ければ深いほど、たとえ心からの「励まし」でも、思わぬ反感を買ってしまう可能性が高いのです。
いやいや、誰だって、励ます相手の「落ち込み度合い」は100%はわからないでしょ!
そんなこと言われたら、誰も励ませないよ!
と思いますよね。
ですから、相手の「落ち込み度合い」をはかるバロメーターを解説します。
あくまで、指標ですので参考になさってください。
落ち込みの様子が感情や表情に出ている場合、ほとんどは「励ましの言葉」をかけてあげたり、話を聞いてあげることで、相手の気持ちも元気になる可能性が高いです。
しかし、深く落ち込んでいる人ほど平静を装おうとして、「自分の感情で手一杯」の状態になりやすいですね。
ですから当然、心配や心遣いなど「相手の心情」を考える余裕は無くなってしまいます。
結果的に、「自分のことじゃなかいから簡単に言える」「そんな軽いもんじゃないよ」など自分が軽んじられたと感じて傷ついてしまう可能性があるんですね。
無視はダメですが、一言だけ「何かあれば、いつでも話してね」など心配している気持ちを伝えて、そこからなんとかしようとは思わないようにしましょう。
深く落ち込んだ人は心に「励ましの言葉」を受け入れる余地はない
そもそも、深く落ち込んだ人には心に「励ましの言葉」を受け入れる余地がありません。
「励ます」というのは以下の意味があります。
- 気持ちを奮い立つようにしてやる
- 元気づける・力づける
- 激励する
ところが「励まし」を相手がしっかりと受け取れなければ、効果はありませんよね。
前述したように、深く落ち込んだ人は「自分の感情に手一杯」なので、相手からの「励まし」を受け入れる余地がないんです。
だからこそ、「励ましの言葉」で傷ついたりしてしまうんです。
大事なのはその人に大きな変化がないか(精神的に病んでしまう)などを注意深く観察して、特に元気づけようとはせずに、ただそばに寄り添ってあげること。
もし相手が「自分の心情」を少しでも話してくれるようになったら、ぜひその時は「励ましの言葉」をかけてあげてください。
相手の心に余裕ができれば、きっと励ましの言葉で元気になるはずです
深く落ち込んだ人は「言葉」ではなく「存在」に癒される
深く落ち込んだ人は「励ましの言葉」よりも「あなたの存在」に癒されています。
もちろん相手に励ましの言葉を受け取る余裕はありませんが、近くに寄り添っている人の「心配してくれている気持ち」は
しっかりと感じているんです。
ですから深く落ち込んだ人には
- 「いつでも話を聞く」スタンスで、近くに寄り添っている
- 相手の思うままに話してもらい、自分はただ聞き役に徹する
- 相手の感情にすべて共感する
上記のような気持ちで、気長に付き合ってあげることが大切なんです。
心配するあまり、相手に寄り添うことを忘れて、たくさんの「励まし言葉」を言わないこと
下手に励まし言葉をいった場合、結果的に相手に伝わらずに、
これだけ心配して言ってんのに、なんて頑固で身勝手なんだ!
と、反対に関係が悪化してまう可能性がありますので。
深く落ち込んだ人は「言葉」よりも「存在」が癒しなって、自分から少しずつ立ち上がろうとします。
そのときに励ましの言葉で、相手を支えてあげてくださいね。
注意すべき励ましのアプローチ5選
次は注意すべき励ましのアプローチについて解説します。
良かれと思って励ましても、それが相手にとって不快であったり、傷ついたりすることは起こります。
相手を心から心配しているのであれば、「励ましのアプローチ」には気をつけたいですね。
ひとつずつ解説しますね。
相手を否定しない
まずは落ち込んだ相手を否定しないこと。
これは意外にやりがちですが、相手を励まそうとして「落ち込んでいる理由は大したことはない」という言い方をしてしまうこと。
たとえば、
昨日のプレゼンで緊張しちゃって、ぜんぜんうまく話せなかったんだよね
なんだよ、そんなことで悩んでんのかよ。そんな経験誰でもあることだよ!
こういった励ましで、「なんだ、そっか!」と元気になる人もいますが、前述したように、人の「落ち込み度合い」は100%わからないので、誤解を招くようなアプローチは避けた方がいいでしょう。
自分の価値観で励まさない
これもありがちなのですが、自分の価値観で励ましてしまうことです
励ましの前提として、「相手に寄り添う」ということが大切ですが、「言葉」だけで相手を元気づけようとすると、
ついつい自分の価値観で励ましてしまいがちなので注意が必要です、
たとえば、
昨日のプレゼンで緊張しちゃって、ぜんぜんうまく話せなかったんだよね
そうなんだ。俺もプレゼンで失敗したことあるけど、全然気にしなかったよ。お前も気にする必要ないよ!
先ほども説明しましたが、これで「そうだよね!」と納得して元気になる人もいますが、「それは、お前の考えだろ!」って不快に感じる人もいます。
相手がどんな思いでいるのかは、こちらでは「測れない」からこそ、寄り添おうとする気持ちが大切なんですね。
間違っても「〇〇くらい大したことない」「〇〇くらいで落ち込むな」などとは言わないようにしましょう!
相手の話に共感する
次は落ち込んだ相手の気持ちに共感すること。
ほとんどの場合、落ち込んだ相手は自分を受け入れてもらえることで、だいぶ気持ちが軽くなります。
たとえば、
昨日のプレゼンで緊張しちゃって、ぜんぜんうまく話せなかったんだよね
そうだよな!プレゼンって緊張するよな。俺もうまく話せなくなるもん。大変だったね!
相手の落ち込みに共感することで、相手の気持ちも軽くなり、その後の「励ましの言葉」も届きやすくなります。
マイナスの同調をしてみる
落ち込んだ人を励ますにはマイナスの同調をするのも効果的です。
落ち込んだ人に声をかけるときは、先に「〜難しいよね」「〜って大変だよね」「〜はできないよね」とマイナスの同調を挟むことで、相手に寄り添うことができます。
たとえば、
昨日のクライアントのお偉いさんの前でプレゼンしたんだよね
お偉いさんの前でプレゼンとか、緊張するよな〜!うまくできなかっただろ?
「〜できないよね」というマイナスの同調が入ることで、「いや、実はそうなんだよ・・・」と相手も話しやすくなります。
あくまでマイナスの「同調」であって、「否定」と混同しないように注意してください。
とにかく話を聞く
最後は落ち込んだ人の話をとにかく聞くことです。
「話を聞く」ということ自体が全身全霊の「相手に寄り添う」ということですので、落ち込んだ人の心をもっとも元気づける効果があると言えます。
たとえば、
昨日のプレゼンで緊張しちゃって、ぜんぜんうまく話せなかったんだよね。
それで課長にめちゃくちゃ怒られて、本当に自己嫌悪なんだよね・・・・
それでさ・・・・・・そうしたら・・・・・
うんうん、なるほど・・・・・・
そうだったんだね・・・・・
それは大変だったねよね・・・・・
励ますには、とにかく相手の心に余裕をもたせないといけません。
相手が気持ちを吐き出して、心に余裕ができれば、こちらの励ましも効果が発揮されるようになります。
励ましの「頑張れ」が危険なワケ
励ましの定型句である「頑張れ」が危険なワケは以下の3つ。
ひとつずつ解説しますね。
「頑張れ」の意義が変化して時代に合わない
「頑張れ」という言葉は当たり前のように誰でも知ってるし、使う言葉です。
しかし「頑張れ」の意義は昭和から平成へと変わってきています。
「頑張れ」という言葉は、定型句であるからこそ、説教くさく、プレッシャーを与える言葉になってしまったんですね。
相手への過度なプレッシャーになる
失敗して、落胆して、悲しんでる相手に「頑張れ」という言葉は「足りていない」という表現になってしまう。
そもそも相手が「どんな想い」で「どれだけ努力した」結果、失敗したのかはわかりませんよね。
それを「頑張れ」と言われたら、「想いも努力も足りない」ということになってしまうんです。
いやいや、お前に何がわかるんだよっ!
って不快な気持ちになりますよね。
前述したように、「頑張れ」は必ずしもポジティブな言葉ではなく、プレッシャーになる言葉へと変化しているんですね
状況を選ばないと失礼
「頑張れ」は便利で使いやすからこそ、気をつけたいシチュエーションもあります。
たとえば病気の人に声をかけるとき。
病気の人に
頑張って、早く病気を治してくださいね!
なんて言った場合には、相手の内心は「病気と向き合う時点で頑張ってるし、そもそも頑張って治すものじゃないよ」と思いますよね。
また意味が広くいろんな場面で使えるからこそ、この「頑張れ」は内容が薄く感じてしまうんですね。
「頑張ってるね」と認める場合にはいいですが、元気づけるための「頑張れ」は一気にニュアンスが変わります
まとめ【励ましは、寄り添って話を聞くがベスト!】
相手をねぎらう言葉や励ます言葉も大切ですが、1番は「相手に寄り添って、話を聞く」ってことが何よりの励ましになるかと思います。
要所要所で声をかけることも大切ですが、そばにいてあげることで相手は十分に「心配してくれている」と感じますので。
特に本記事のように「心底」落ち込んでいる人には、以下の点を意識してみてください。
「励まし」は結局、寄り添って、話を聞いてあげるのがベストです!
この記事が皆様の参考になれば、幸いです。